前回の記事から間が空いてしまい、Orange Pi Oneも約1000円から約2000円に値上がりしてしまいました。もうラズパイでよさそう。
話は変わりまして、現在大阪日本橋にあるデジットという電子部品屋さんが閉店セールを行っております。
かなり豊富な種類の電子工作部品が格安で販売されているので、皆様ぜひ足を運んでみてください。
実店舗限定商品もありますが、ネットで買える商品もちょっとあります。
共立エレショップ>> 2021年 デジット閉店セール: << 電子部品,半導体,キットの通販
今回はそのデジット閉店セールにて売られていた100円パチスロ液晶の記事です。
私は店舗で見かけたことはなかったですが、昔店舗に出ていた時期があったようで先駆者様が作成してくださった資料を参考にしました。
参考リンク
液晶表示器、グラフィック液晶のAVRによる制御、市販SPI制御ボード、および自作FPGAと
CPLDを使ったカラーグラフィック液晶の駆動
こちらがそのパチスロ液晶です。
正面、結構大きい
データシートによると液晶のサイズは152.4(W)×91.44(H)[mm]
裏面、蓋を外したところ
蓋は左右の爪を押すと外れる
デジットで貰った説明書(?)
液晶本体とバックライトの駆動回路やケース、映像の入ったRAMやCPU等のついた基板がセットになってます。
ちなみに液晶本体の型番はCLAA070LB01CWです。
リンクのデータシートを見てもらうと、全てがわかるかと思います。
無改造でもツインモンキーRの映像は流せますが、使い道が限られるため適当に改造します。
とはいってもCPLDやFPGAで動かすのは先駆者様がやっておられます。(ソースコードや基板のCADまで公開されてます)
今回は100円だから買ってしまったけどそこまで時間が取れなくて物置の肥やしになってる人のために市販品の組み合わせで安く簡単に動かせる改造を目標にします。
無改造状態のパチスロ液晶セットの簡易ブロック図を以下に示します。
32pin FPCケーブル:液晶に映像データを送る用
パチスロ基板のバックライトの部分だけそのまま使って、FPCケーブルに外部から信号を入力して好きな映像を流せるようにします。
・用意するもの
①パチスロ液晶:これがなければ始まらない。100円
②電源:12V 5V 0V 各種 なかたはATX電源を使いました。実質無料
③液晶コントローラ基板: TTL信号で映像を送れるもの。
なかたはVS-TY2662-V1を使いました。多分これが一番安い(1000円程度)。
同じ基板を買うならONOFFできたりするコントローラもついてるやつのほうがいいです。
④コネクタ変換基板:コントローラ基板からパチスロ基板への配線のための変換基板
ついでにフィルムケーブルも買っておいたほうが良い 200円程度
参考リンク:
⑤配線材:パチスロ基板への配線材、UEWとか 実質無料
合計金額:だいたい1500円くらい
・改造手順
改造後のパチスロ液晶セットの簡易ブロック図を以下に示します。
①パチスロ基板から不要部品を取り外す。
パチスロ基板には元々映像製造用のICがついてるためそれらを取り外します。
取り外す素子は下記参考にしてください。
AG2 (IC2)、SDRAM x 2 (IC7,8)、SRAM (IC6)、CPU (IC1)、ROM(IC3,4)
以下改造過程
パチスロ基板分離+RAM取り外し後
RAMはドライバーとかで内側から黒い抑えを押すと取れます
不要部品取り外し後
足が二面のやつらははんだごて二刀流と吸い取り線でごり押しました。
四面にあるやつらは四刀流か特殊器具を使わないと難しいんで、ニッパーで足を切り落として外しました。
②パチスロ基板のTPに配線
パチスロ基板のFPCコネクタにはTPがついてるため、そこに映像信号用の線をはんだづけします。
TPと信号の内容は下記ご参照ください。(先駆者様の丸パクリです)
・なかたと同じVS-TY2662-V1を買った人向け
VS-TY2662-V1はAT070TN90という液晶用のコントローラです。
50pinある信号線の必要な線だけTPにはんだづけします。
必要な信号線は下記参照ください。
③完成
動作時の様子
また動画作りたいね
以上です。
ご不明点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。